日々大切にしていることは、子どもたちの「健康管理」です。子どもたちが安心し、落ち着くことができ、なおかつ感染予防と事故防止になるように、お部屋の環境を整え、子どもたちが自ら進んで行う清潔習慣が身につくよう働きかけていきます。また、子どもたちの「健康増進」に役立つ情報を「ほけんだより」を通して、保護者の皆様にお知らせしていく予定です。
子どもの状況、そのとき発生している病気などを考慮しながら、必要に応じて子どもや保護者に保健指導を実施していきます。たとえば、保護者の皆様にはお便りや掲示物・個人面談等で啓発を行っていきます。子どもに対しては、自分の体や病気・衛生面等について、なるべく視覚や聴覚などに訴える工夫をほどこし、保健指導を適時行っていきます。
発育
毎月、身長と体重を測定。年に2回は胸囲も測定していきます。産休明け児から3ヶ月未満児までは毎週、4ヶ月児以上6ヶ月未満児は2週に1度の体重測定を行います。病気後などは適時測定し、快復状態をみていきます。測定結果は個人カードや連絡帳にて、毎回、保護者の皆様にお知らせします。必要に応じ、発育曲線やカウプ指数などを用いて発育状態をチェックし、異常の早期発見に努め、その経過や必要性に応じて保護者に受診を勧めていきます。
視力検査
視力測定が可能になった時期を見はからい、主にランドルト環を用いて年に1〜2回の視力測定を実施します。3歳児で0.5以下、5歳児で0.7以下の場合と、普段の目つきや見方に異常が認められる場合には、必要に応じて保護者に受診を勧めていきます。
内科健診・歯科検診
内科健診は、年に2回(春・秋)、歯科検診は年に1回(春)の実施を予定しています。あわせて、事前に保護者から質問を受けていたことや園で日頃心配に思っている成長発達や健康面について、専門家に相談を行います。専門家からの助言や指導内容を保護者に伝達し、必要に応じて受診を勧めてまいります。その他、園児の健康管理のために感染症や新しい病気の発生及び流行の状況、保健面での対応の仕方などについて情報交換を行います。突発的な事故や急病が園で発生した際には、嘱託医に助言を求めるなど、連携を保てるよう努めてまいります。
ぎょう虫卵・寄生虫卵検査、尿検査
それぞれの検査結果より異常の早期発見に努め、再検査や受診を勧めていきます。
乳幼児突然死症候群などの未然防止について
突然死を予防するために、うつ伏せ寝をひかえる、呼吸状態の観察を行う等に日々努めていきます。また、異常を早期に発見するために、職員は午睡時に子どもの顔や呼吸の状態が見える位置にいて、定期的に様子を観察していきます。0歳児は15分以内に1回、1歳児以上は20〜 30分に1回、状態を観察して午睡時点検表を記録し、さらに0歳児は顔の向きも記録していきます。また、園の状況に応じ職員は、年に1回は消防士より心肺蘇生法についての講習を受け、万一の時に備えられるよう努めていく予定です。
適切な応急処置
事故やけがが発生したときには、適切な応急処置を行うとともに、その状況やけがの状態を冷静に観察し、具体的に状況を保護者に連絡し、誠意をもって対応するように心がけていきます。
顔色、目の輝き、表情、機嫌、体温、皮膚の状態など。毎日健康観察を行っていくなかで、個々の状態を把握し、異常の早期発見に努めていきます。また、連絡帳から前夜の様子、睡眠時間、食事や排泄の様子、体調などの把握にも努めていきます。
出欠調査を行い、病気欠席の場合は病名・症状を把握
全園児の出欠席調査を行い、病気欠席の場合は病名・症状の把握に努めます。感染症の連絡を受けた場合は、事前に登園基準などを保護者に説明します。さらに、職員と他の保護者に掲示や印刷物などで感染症の発生を知らせ、原因・症状・潜伏期間・予防などを周知できるよう努めていきます。潜伏期間中は得に他児の健康状態を細かく観察します。必要に応じ職員研修や園内消毒なども実施していくよう努めていきます。
病気欠席後、登園してきた子どもの状態を把握
病気欠席後、登園してきた子どもの状態を把握し適切な対応ができるように努めていきます。必要に応じ、保護者から直接、子どもの状態を聞くようにします。病後の快復期には保護者・担任・栄養士と連携をとりながら保育内容や食事内容を検討し、健康快復に努めていきます。(外に出られない児童を室内で保育する、消化のよいメニューへの変更など)
長期欠席が続いた場合
入院したり長期欠席が続いた場合には、保護者に連絡をとって経過を詳しく聞いたり、直接子どもの姿を見に行くなど、園でも子どもを見守っていることを伝え、保護者に安心していただけるよう努めていきます。
お子さんが心身ともに健やかに成長し、楽しい保育園生活を送れるよう、ご家庭と連絡をとりあいながら保育を行っていきたいと思います。そのためにも、下記の点にご協力をお願いします。
生活リズムを大切に
毎日一定の時間に起き、食事や活動をして眠る、という生活のリズムを整えると、心身の働きをコントロールする自律神経が活発になり、成長ホルモンが盛んに分泌されます。特に成長ホルモンは夜中に分泌されるので、子どもには夜8時頃から10時間ほどの睡眠が望ましいとされています。大人にあわせて夜型の子どもが多くなっていますが、夜更かしの習慣がつかないよう、小さいときから生活リズムを整えてあげてください。
清潔習慣を身につけよう
清潔習慣は小さい頃からの習慣づけが大切です。「きれいになって気持ちがいい」と感じることで不快の感覚も育ちます。清潔にすることで皮膚を鍛え、病気から身を守ります。
◎起床時の洗顔 ◎頭髪のブラッシング ◎うがい ◎歯みがき ◎入浴(シャワー) ◎爪切り ◎耳掃除 ◎毎日の衣服交換
活動しやすい服装を
子どもの衣類は極端に大きいサイズや、つなぎのズボン等ではなく、「動きやすさ」「肌に刺激がないか」「自分で脱ぎ着しやすいか」をポイントに選んでください。また、毛糸のもこもこセーターや裏起毛の服は肌に刺激があり、静電気やアトピー悪化の原因になります。なるべく綿製品を選んであげましょう。
こんな衣類をご用意ください(記名を忘れずに)
下着/ランニング・半袖
上衣/Tシャツ・ポロシャツ・ベスト・トレーナー等
下衣/ズボン・キュロット
薄着を心がけて
「風邪をひかせたくない」という親心で、ついよけいに衣服を着せてしまいがちですが、厚着はかえって不健康の原因に。薄着にすることで自律神経の働きが活発になり、寒さに強く、風邪をひきにくい体になっていくのです。子どもは大人より体温が高く新陳代謝も盛んで、活発に動くので、大人よりも1枚少なめで充分です。